お知らせ

[イベント開催報告]

2026年06月11日

2026年5月23日開催!ワークショップのご報告

2026年5月23日に開催したワークショップについて、アンケート結果とともに報告させて頂きます。

2026年5月23日(土)9時30分〜12時30分 ZOOMオンライン開催
参加者:計34名(会員31名、非会員3名)
講師:西村 高宏氏(大阪大学大学院人文学専攻哲学講座臨床哲学 准教授)
企画者:勝原裕美子(ヘルスケアワーカーキャリア学会会長、オフィスKATSUHARA代表)、萩原邦子(滋慶医療科学大学大学院)、梅田智子(関西国際大学)

【ワークショップ実施内容】
今年度第1回目のワークショップでは、哲学対話の第一人者である大阪大学西村高宏先生をお迎えし、「AI時代の専門職性を問い直す」をテーマに講義をいただきそのあと対話の実践を行いました。
医療現場では、AIの導入により業務効率化が進む一方で、信頼・専門性・倫理性・チームワークといったヘルスケアの根幹に複雑な影響が生じつつあり、効率化が進むことで、結果として倫理的熟議の弱体化や専門職性の質の低下を招く可能性があるのではないか――。こうした課題があるからこそ、AI時代における専門職性をたくましく育てる機会として、哲学対話が重要な役割を果たし得るという示唆が示されました。
後半の対話実践では、短い時間ながら参加者同士で「専門職性とは何か」を掘り下げました。 普段何気なく使っている言葉を、自分はどう捉えているのか言語化する難しさ、そして多様な表現や視点が存在することを実感し、互いの考えを分かち合うことの価値を体験する時間となりました。
アンケートでは、「“哲学”と聞くと難しい印象があったが、対話だからこそ生まれる気づきがあると実感した」「専門職性をあらためて考える貴重な機会になった」 といった声が多く寄せられました。
AIが当たり前に存在する時代だからこそ、対話でしか生み出せない価値を見つめ直し、専門職性を深める第一歩となるワークショップとなりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

アンケート結果は以下のとおりでした。

1.「AI時代の専門職性」について対話を通じて深く考えられましたか

アンケート1グラフ
2.今年度の学会テーマは、「未来に向けて、対話でしか生み出せない価値を考えよう」です。今回のワークショップで、対話でしか生み出せない価値について、考えることができましたか。

アンケート2グラフ
3.2で「かなりできた」「まあまあできた」と回答された方はその理由をお聞かせください。
・人の価値観をもっと誠実に向き合いたいと思いました。
・対面で実施したら更に良いと思ったので
・対話、は医療安全管理上のコミュニケーションの中でも必要と考え研究し続けています。今回さらに確信しました
・オンラインでしてみたいと思った
・対話の意義 専門職とはについて考えることができた
・ワークに参加し、自分の思考が他者と違うこと、違うことを知る事で更にテーマに広がりができる事を体験できた。話し合いで価値観の違いから意見が相違、違和感を感じることがありがちだと思うが、違いがあることを受け止める事でもっと深みのある納得性のある結論をだせるのではないかと思いました。このやり取りはやはり生の人間同士の対話でなければ味わえないのではないでしょうか。
・皆の意見が面白かった
・人それぞれ感じ方は違う。否定せずに、受け入れて、話していくことが大切。グループワークに分かれた方が、様々な意見を出せたと思います。
・AIがどこまでできるのかは分からないが、情報の質や自己の認識変化は、対話でしか得られないものかもしれないと感じたから
・相手を知ることが自分を知ることという自分が経験から得た考え方の根拠を学べた
・自分と他者の価値観を知る、議論する、分ける、などは対面を通じて感じる気配などもあるので人と人から生まれる価値は対話でしか生まれないと理解できたため。
・私はAIをもっと導入していきたいと思う賛成派でしたが、業務の効率性を重視するあまりその懸念点を考えることができていませんでした。今回の内容からAIを導入することの懸念と共に、対話の重要性を画面を通して対話することで理解することができたため。実際に自分の価値観についても再発見できたと感じております。
・対話という事を深く考えることができたから
・他者との対話でしか得られないものを感じた
・いま組織倫理や医療倫理を考える場面が多い
・様々な変化の中で、利便性や即時に問題解決を求められることも多い中で、何をもって自分の専門性を考えるのかが、やはり重要だと思いました。
・一つ一つのお話しが、すべて、心に響きました
・ありがとうございました。対話の必要性を改めて再認識。。西村先生のファシリテーターで、何を言っても単語を拾い上げていただける安心感がありました。私がファシリテーターをすると自分の価値観でスタッフの言葉を遮ってしまった部分があったと振り替えっていました。AI時代に入ってなんでもAIに頼りがちになることと、組織の中で人と人との関係性が希薄になっていることに危惧を感じていました。対面の機会があればぜひ参加したいと感じました。
・自分自身にも問いかけながら、対話を通じて、場や参加者、そして自分自身の変化も感じられたから。
・自分なりに考えや価値を深化できた
・言語化して自分に問い直すこと。他者と話すことで深化することで、自分の思考が逞しくなる可能性を持つこと。
・哲学対話の言葉の印象は難しいと感じましたが、実際に行ってみて、もっと深堀したいと感じました。この深堀が重要なkeywordだと学びましたし、方法もつかめたので、カンファレンスの場面等で活用したいと思いました。
・色々な考え方に触れ、その意味を自分なりに考えることができた。自分の意見を伝えられなかったのですが、同意することもありこれからもっと深堀することができるんだと思うとワクワクしました。
・看護師の専門職性について、ワークの中から改めて気付くことが出来ました
・対話をすることで、参加者の様々な価値観に触れることができました。

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